わざわざ誰も知らない高校に入学したのに、助けた涼風さんが離してくれない

 中学生の時、俺は強姦されそうになっている少女を助けた。不良の男子生徒四人を相手にボコボコにされながらもなんとか追い払った。なのに……なのになぜか俺は少女を強姦しようとしたという濡れ衣を着せられてしまった。
 結局何とか形としては誤解は晴れたけど、学校という社会では俺の誤解が完全に晴れることはなく、なぜか俺がやったみたいな空気が流れていて、誰も俺に関わろうとしなかった。むしろ避けられた。
 だから自分のことを知らないであろう高校にわざわざ進学した。
 赤かった髪も真っ黒に染めて、髪も伸ばしに伸ばして印象を変えた。
 もう誰も俺だってことが分からないくらいに。
 
 でも、なんであの時助けた少女がこの学校にいるんだよ……。
 そして、時間が経つごとに少女の積極性は増してきて――
「私、時雨君を笑顔にしたい」
 不器用で欠陥ありの二人の物語。そして、どん底から這い上がる物語――ここに開幕。
※現実恋愛日間一位、週間三位。ありがとうございます!

わざわざ誰も知らない高校に入学したのに、助けた涼風さんが離してくれないのページへ

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー