「あははははっ! フミ君! 来月から女子しかいない高校に入学するなんて、どうしてそんなことになってるのっ!」
「……俺が知りたいよ……」
……しかし、その通り。
俺は来月から、女子しかいない高校に通うことになっている。
何かの手違いで、全国的にも有名なその学校に通わないといけないのだ。
幼馴染から大笑いされて、でもまあ……幼馴染がいるから、なんとかなるだろうと思っていた。
……しかし、そんなに甘くはなく、
『え、嘘、待って。なんでここに男子がいるの……?』『さすがにちょっと予想外なんだけど!?』『女子ばっかりの中に男の子……!?』
と、女子たちから驚いた目で見られる日々。
さらに、だ。
体育の時とかも、俺が教室にいるのに平気で着替えるし、授業中によく絡んできて授業を妨害してくるし、しかも挙げ句の果てにはクラスの女子全員が俺のために弁当を作ってきてくれるし、そんなに食べきれない……。お腹がはちきれそうになってしまうよ……。
『ほら、男の子なんだからいっぱい食べなさいよっ』『私たちの前で着替えればいいじゃん』『一緒にトイレ行こっ』
それでも、案外すんなりと受け入れられた俺は、学校中の女子たちから優しくからかわれたり、優しくいじられたりして、楽しい毎日を送っていくことになり……。
学校内でも注目される人物として、有名にもなっていくのだった。
手違いで、女子しかいない高校に通うことになった俺は、全校生徒の女子たちからイジられる。〜幼馴染も、清楚系のあの子も、俺をいじめてくるから大変だ……〜のページへ
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