僕は、婚約者であるはずのグレイテル・グリムルノ伯爵令嬢に嫌われている。
定期的な食事会や舞踏会など以外で顔を合わせることもなく、いざ会ったときもグレイテルは嫌味を言ったり睨んできたりと無愛想極まりない。
だから、いま国で流行っている”婚約破棄”を、彼女が振りかざしてくるのも時間の問題かもしれない。
そう思いながら過ごすこと数日、ついにグレイテルに呼び出される。
僕は非常に重い足取りで、グリムルノ伯領に赴くのであった。
【2020/07/31短編ランキング日間17位、総合ランキング日間112位、ありがとうございます!】
この作品は「アルファポリス」にも掲載しています。
レビュー