「今日のパーティー、遅れるから、君、先に行ってて」
わたしの婚約者は気まぐれで、自由だ。パーティーはいつも遅刻してきて、始めからエスコートされたことなんて数えるほどしかない。彼が贈ってくれた品を身につけて見せると「思ったより似合わない」と機嫌が悪くなり、帰ってしまう。わたしが贈ったハンカチを使っているところは見たこともない。
そんな婚約者が今夜、見知らない少女をエスコートして来た。
婚約して八年。これ以上は、もう――。
*ヒーローを格好良く書こうとしてません。身勝手自己完結な人なので、苦手な人は注意です。
*頂いた感想に多かったので、キーワードに「サイコパス」を追加しました。そんなお話です。
レビュー