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「誰彼構わず人を助けたくなるのはあなたのいい所なのかもしれないけれど、それが巡り巡って私を傷つけているってことになんで気づいてくれないの?」
そう「彼女」が言い出したのは、大学二年生の春だった。
自分を善人だと思ったことはないけれど、日頃から善い行いをしたいと思っていた俺の行動によって彼女であった帰山言葉(かえりやまことは)から別れを告げられる。
俺はそれでも自分を変えることはせず、今までと同じように困った人を助ける生活を送っていた。
「あなたに会いにきましたよ、約束の通り」
ふとした瞬間に呼び出された少女が金髪の美少女であったり……。
「貴方が、三科善さん……ですね――」
妹との買い物の際に困っていた女の子を助けたのがきっかけで、大学のアイドルと知り合うことになったり……。
振られたはずの言葉にも変化があったり……?
自分自身の行動によって絡まりあう、善と彼女たちの織り成す別れと出会いの物語。
※ゆっくり更新です。
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