女が強い世界で、男の俺が世界最強の天聖なのはおかしい 【完結】

著者:shiryu

【完結しました】

天聖――それは世界最強が持つ称号である。

ある日、天聖であるレギナは後継者を探しに街に降りてきた。
そこで見つけたのは……女が強い世界のはずなのに、まだ十歳くらいの男の子が、女性十人をボコボコにしている姿だった。
「こいつだ……!」
レギナはその男の子、カミルを天聖に育てることにした。

剣気の才能に溢れ、天聖ですら驚く速度で成長するカミル。
そこに先代の天聖が現れ、カミルの才能を見抜く。

「彼は、魔術の才能がありますね」
「はっ?剣の才能だぞ?」
「……えっ?」

カミルは剣だけじゃなく、魔術の才能もあったのだ。
そしてすぐに剣や魔術だけじゃなく、素手で殴る闘気も才能があることを知る。

それぞれ一つを極めれば天聖に至るというのに、その三つ全てを極めてしまったカミル。
わずか五年の修行で天聖になり、それから三年で全てを極めて、歴代最強の天聖に至った。

「天聖って職業でしょ?世界最強なんて、聞いたことないけど?」

カミルは天聖が世界最強ということを、教えられずに天聖へと至った。

その後、天聖のカミルの元にはいろんな事件が舞い込んでしまう。
「俺、修行頑張ったから、もうちょっとゆっくり暮らしたいんだけど……」

――これは、女性が強い世界で、知らずのうちに最強となった男の物語。

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