寺育ちの神槍僧侶~おきのどくですが、みなさんが冷遇した少年僧侶は『神槍』『転生賢者』の紋章を得てチート生物になってしまいました。無双やざまぁに興味はないようなのでそっとしておきましょう~

 侯爵家の六男として生まれたが、僧院送りにされた少年リィフは陣痛を起こした侯爵夫人から自身の姪にあたる赤子を取り上げた。だがリィフの兄にして侯爵家当主ジュノーはその赤子を危険な紋章『邪黒紋』の持ち主として古井戸に投げ、殺してしまう。
 姪の死を悲しみ、弔おうとするリィフ。その赤子の正体は、数千年にわたり転生を繰り返してきた『闇の賢者』ルルスファルドだった。幽霊になったルルスファルドはリィフに好感を持ち、自身の紋章『転生賢者紋』をリィフに委ねる。その紋章はリィフに力を授けただけでなく、ジュノーが恐れ、封印させたリィフの生来の紋章『神槍紋』の力を解放する。
 二つの紋章によって、手の付けようのないチート生物となっていくリィフ。
 だが、野心や復讐心の薄いリィフはジュノーから領主の役目を押しつけられた魔境リトルバードへ旅立ち、旅の中で味方や仲間を増やして行く。一方、直接の復讐を免れた侯爵ジュノーたちは衰運を迎え、破滅への道を転げ落ちて行く。

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