宮廷の『スキル調律師(チューナー)』 我が国のスキルに調律は必要ないとお払い箱になったので、早期リタイアして旧友のいるエルフの里で暮らす。後になってスキルが暴走したので戻ってきてと言われても困るのだが

著者:佐藤謙羊

「この世界に、『はずれスキル』など存在しない。なぜならば、このシュタイマンがいるからだ」

スキルフル帝国の宮廷スキル調律師(チューナー)であるシュタイマン。
彼は己の調律(チューニング)のスキルで帝国の暮らしを陰から支えていた。

しかしある日、『聖偉』と呼ばれる権力者たちからの不興を買ってしまい、

「我が国のスキルは完璧だ、よって調律など必要ない」

と帝国からの追放を言い渡されてしまう。

スキルというのはメンテナンスをしなければ威力が劣化したり、酷い時には暴走したりする。
しかし権力者たちはそのことを知らなかった。

シュタイマンは残された民のことが心掛かりであったが、『結界』があれば大丈夫であろうと、追放を受け入れる。
これまで帝国に尽して休みもなかった人生にひと区切りをつけ、旧友たちのいるエルフの里へと帰郷する。

そこでシュタイマンは旧友たちとともに悠々自適の生活を送るのだが、彼らの人柄に惹かれて人々が集まってくるようになった。
対象的にスキルのメンテナンスができなくなった帝国は、崩壊の一途を辿り始める。

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