愛さなかった妻はいつまで僕のことを愛していたのか、僕はもう知ることが出来ない

著者:RNK

よくある貴族同士の政略結婚で夫婦となったアーティアとデイモン。

アーティアは聡明で美しく心優しい、非の打ち所のない妻であり伯爵夫人だった。

デイモンもまた文武両道、正義感の強い性格から部下や民からの信頼も厚く伯爵家の当主として期待され尊敬される存在だった。

二人は大恋愛をして結婚した訳ではなかったが、幼い頃から穏やかに信頼関係を深めた二人の間には情熱的ではなかったかも知れないがそこには確かな愛があった。
いつまでもこの穏やかで温かい関係を大切に、二人で手を取り合って伯爵家を守り立てていくのだとアーティアは少しも疑うことなく信じていた。

彼女が現れるまでは。

領地の見回りの際に保護した記憶喪失の美しい娘、ロザリア。
やがて彼女に心を奪われたデイモンは彼女を側室にすると言い出し……

政略結婚で結ばれた夫に愛する人が出来たとき、アーティアの心は音もなく崩れ去った。

愛さなかった妻はいつまで僕のことを愛していたのか、僕はもう知ることが出来ないのページへ

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー