俺の許嫁は冷徹無双の天使様

著者:すずと

 部屋の前に天使が座っていた。

 一色 小次郎が高校から帰ると、一人暮らしをしている家の前に七瀬川 汐梨が座っていた。

 彼女は長くきめ細かなキラキラと輝いて見える髪に麗しい顔立ちをしており、華奢で守ってあげたくなる体とその肌の透明感から天界から舞い降りた天使の様な美少女と比喩されている。

 だが彼女は無表情で無口で何を考えているか読めない女の子。それでも彼女は男子からはモテモテであった。

 高校に入学して半年足らずで告白された数は裕に二桁は超えているという。
 しかし、告白された男子は全て断られており、そこで付いたあだ名が――。

 冷徹無双の天使様

 男共をバッタバッタと冷徹に薙ぎ倒す――冷静に相手を分析し、論破して告白を断る事と天使の様な見た目からそんなあだ名が付いた。

 そんな冷徹無双の天使様が何故部屋の前にいるのか――。

「俺の家に住むだって?」
「そういう事」
「いや、簡単に答えてくるけど良いのかよ?」
「何が?」
「クラスメイトの男子の家に住む事だよ」
「何も問題ない。――あなたと私は許嫁だから」

 これは無口でクールな女の子と過ごして行くうちに段々と心惹かれていく。
 そして彼女も氷が溶けて行く様に少しずつ変わっていく。

 ――そんな物語。

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