帝国と皇国は三百年にも及ぶ『聖杯』を巡った、『聖戦』と言う名の戦争が繰り広げられていた。
そんな帝国には、『七天』と謳われる七人の最強の魔剣士たちがいた。
その中で17歳とい若さで七天最強の座に着き、帝国の最終兵器として秘匿された人物、リオン。
またの名を――『黒聖』。
そんなリオンは戦争について異議を唱えたが……
「その思想は帝国にとって危険だ。リオンを『七天』の座から降格し100年の幽閉とする」
同じ七天や皇帝たちによってリオンの思想が危険と判断され、死刑にも近い判決を言い渡され幽閉されてしまう。
数週間の間、一切の食事が無く死にそうなところに、敵国の皇女であるエリスティーナが仲間の解放の為に監獄を攻め、そこでリオンと遭遇し助けた。
エリスティーナに命を救ってもらったリオンは、彼女と考えていることが同じということもあり皇国側へと付くことに。
そこでリオンは徐々に信用されていき、皇国最強へと昇り詰める。
一方帝国は、個人で一軍の戦力にも匹敵するリオンが、敵国である皇国の手に渡ったことに絶望していたのだった。
これは、少年と少女がこの聖戦と言う名のふざけた戦争を終わらせるべく、戦場へと身を投じる物語。
そして二人は次第に想いを募らせていく――――。
◆11/2日間総合2位
◆11/1ジャンル別2位
レビュー