前世、婚約者のために死んだ私に婚約者が言った最後の言葉は「愛しているのはお前じゃない」でした。

著者:千東風子

 まあ、そういうことがありまして。

 え、わかんない? そりゃそうですよね。

 とりあえず、私も自分の気持ちを整理したいので、ちょっと聞いてくれます? 向かいに座ったのも何かの縁でしょうし?

 私には前世の記憶がありまして……あら、あまり驚かないのですね? 珍しくもないのですか? あなたの国ではよく聞いた?

 そうですか、世の中は広いですね……。

 前世の記憶を持つディリアは、前世の婚約者が自分の住む町に赴任して来ると聞いて、気持ちが落ち着かず、酒場で一杯やっていたところ、相席の人に話をしだし……。

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