この場を持ちまして、許嫁を解消いたしませんか?

誤字報告ありがとうございます】伯爵令嬢ルーディアは、十六歳の誕生日を迎える前に、許嫁である商人見習いのフィシオと別れようとしていた。彼には本当に愛する人がいるから、と。そして、自分がフィシオを好きであるからこそ、と。互いの祖父同士の約束で許嫁となった自分たちの関係をいつまでも続けるのは彼にとって不幸でしかないと考えたルーディアナは、フィシオに嫌われるために素っ気ない態度を取ることに。それでも、フィシオはルーディアナのもとに訪れるのをやめなかった。
そして誕生日当日、ルーディアナは自身の心と決着をつけるため、フィシオがある人物と会っているとされる宿屋に出向き……。★婚約破棄はしませんので、そういった展開をご希望の方はご注意ください。

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