アルバート・グレイにさよならを

著者:蓮水 涼

【前世で失恋した。本当は、もう二度と会いたくなんてなかったの】

 アイリーン・ミラー王女には、前世の記憶がある。前世の彼女は孤児で、共に孤児院で育ったエリクに恋をしていた。
 しかし、そのエリクが恋に落ちたのは、その地の領主の娘だった。
 結局、前世のアイリーンは想いを告げることなくその世を去ったのだが――今世で二人は再会する。しかも、互いに記憶を持ったまま。
 そうしてアイリーンの気持ちなど知らないエリクことアルバートは、アイリーンのそばで無邪気に笑う。「今世こそエミリーと結婚するんだ」

 もう二度とあんな辛い想いをしたくないアイリーンは、そんな彼を見て決意した。
 ――結婚しよう、と。
 彼を忘れるため、彼ではない人と、結婚する。
 なのに、そのために奔走していると、アルバートの様子がだんだんとおかしくなってきて――?

*カクヨムにも載せています。

アルバート・グレイにさよならをのページへ

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー