【続】偽聖女として私を処刑したこの世界を、救おうと思うはずがない

*大変申し訳ありませんが、12月以降でないとほとんど話が進みません
*タグ注意でお願いします。
*アンハッピーエンド(念のためです):人によってはそう感じるかもです(ただし、ヒロインが受け入れています)

【裏】公開中です。

─────────────────

私は、偽物の聖女として処刑された。

偽物として、人々に罵られながら処刑場に引き摺られていき、そして、冷たく、重い刃が首に叩き落とされて……

終わるのはこの命だけでなく、この世界そのもののはずだった。

処刑人が鈍く光る斧を持ってきて、歓声があがる。

重々しい衝撃が首にかかり、それから先は、闇。

転がり落ちた頭、飛び散った肉片と髪、噴き出す血飛沫を見ることもなく、群衆が放った狂喜の歓声も聞こえず、大陸の崩壊の序章となるのに、予定通りに事が進んだと思い込んでいる首謀者達の安堵に何かを告げる事もなく、暗く静かな闇に迎え入れられて、私の17年の生涯と、そしてこの世界に終わりを告げていた、はずだった。

でも、気付いたら別の人間に成り代わっていた。

正確には、魂だけが知らない誰かの体に入ったような状態だった。

全くの別人となって、私が殺されたその後の世界を見ていた。

広場に晒された、自分の首を眺めていた。

何故、どうしてこんな事に。

この体は誰のものだったのか。

手の平に書かれていた、

“ごめんなさい”

その言葉の意味は─────

【続】偽聖女として私を処刑したこの世界を、救おうと思うはずがないのページへ

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー