人脈チート持ちの俺、国王に「腰巾着」と馬鹿にされ勇者パーティを追放されたので、他国で仲間たちと自由に暮らすことにした。勇者パーティが制御不能になって大暴れしてるらしいけど知らん ~人脈チートの救世譚~

 その英雄――座右の銘は「他力本願」。

 人脈という名の武器を使いこなし、最強の冒険者パーティを結成してみせたネットは、数々の世界的偉業の陰で暗躍してきた。

 しかしある日、国王に呼ばれたネットは残酷な宣言を告げられる。

「貴様の冒険者パーティを、我が国の勇者パーティに任命する。ただし貴様はいらん。追放だ!」

 国王はネットをただの腰巾着と考え、勇者パーティには不要な存在だと判断した。

「あのパーティは俺が制御しないと、めちゃくちゃに暴れ回りますけど、いいんですか?」
「腰巾着の言い訳など聞きたくない!」

 最後の忠告も無視されたネットは、一人パーティから追い出される。
 ネットは他国へ向かい、別の仲間たちと自由に過ごすことにした。

 他国に渡ったネットは様々な活躍をしてみせる。王子、王女、騎士団長、名うての冒険者……あらゆる者たちとの縁があり、彼らから慕われているネットのもとには、毎日のように非日常的な事情が転がり込んできた。

 一方……国王は知らなかった。
 ネットが集めた勇者パーティは、実力こそあるが、とんでもない問題児だらけであることを。

 ネットが消えた今、勇者パーティは制御不能に陥り、国王にとてつもない負担をかけることになった。

 ネットのことをよく知る者たちは、彼のことをこう評価する。

「あの男は、勇者にはなれないが――誰かを勇者にできる男だ」

 これは、他力本願をモットーとする英雄が、あらゆる異変の裏で暗躍し、世界中に影響を与えていく物語。

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