聖女が見つかったから用済みと追放された宮廷魔術師、かけられた呪い【闇属性】を逆手に取って成り上がる ~聖女の魔力が足りなくて結界が破れそう?知らん、勝手に滅んでろ(ちなみに本物の聖女は俺の隣で寝てる)

 聖女が不在の期間、代わりに大規模な結界を張り続けた魔術師カイト。彼は王太子お気に入りの公爵令嬢が次期聖女に内定すると、アラサー男が代理を務めていたのは外聞が悪いとして功績をなかったことにされ、闇魔法以外が使えなくなる呪いをかけられてしまう。
 しかも、もう一人の聖女候補を召喚する際、誤って竜が呼び出されると、皆がカイトに後始末を押し付け、彼を竜といっしょに国外へ放逐しようとする。

 だが、その竜こそが実は本物の聖女だった。彼女は政治利用されることを嫌って正体を隠していたのだ。
 カイトは聖女を守るためあえて追放処分を受け入れ、森の奥で薬師として二人で暮らすことに。

 ただ、ひっそりと目立たないようにするつもりだったのだが、実は闇魔法は使い方次第でチート級の性能を発揮するものだった。
 そのおかげで薬屋は大繁盛。カイト自身も近隣の冒険者から頼りにされ、時には自らダンジョンに足を運んで彼らに代わって無双することも。
 とはいえ、帰宅すれば銀髪の可愛い奥さん(仮)が迎えてくれる新生活。これも案外悪くない。

 そんな中、数十年に一度の魔獣の大発生により、結界に亀裂が入ったとの報せが届く。

「……いや、俺に助けを求められても困るんだが。闇魔法しか使えないんだから。それより結界外の皆を守る方が先だろうが」

聖女が見つかったから用済みと追放された宮廷魔術師、かけられた呪い【闇属性】を逆手に取って成り上がる ~聖女の魔力が足りなくて結界が破れそう?知らん、勝手に滅んでろ(ちなみに本物の聖女は俺の隣で寝てる)のページへ

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー