追放兎は望月を恋う~10000人の頂点に立つ生徒会を裏で支えてきたのにクズ会長と幼馴染に裏切られて追放されたが、天使様が俺の義妹兼婚約者になったので今更帰ってこいと言ってももう遅いです~

著者:黒虱十航

これは追放されたチート級少年が真の仲間たちと送る青春ラブコメである。

生徒数10000人を誇る、帝桜ヶ丘学園。
億単位の生徒会予算を基に学校を運営する者たちこそ、10000人の頂点に君臨するたった5人の生徒会である。その能力の高さから例年、生徒会役員全員が羨望を一身に受けてきていた。

しかし第85代生徒会全業務をこなしていたのは──ただ1人の男子生徒だった。
無能な他の役員の代わりに全業務をこなし、帝桜ヶ丘学園を成り立たせていた彼こそ、第85代帝桜ヶ丘学園生徒会庶務・灯月帝真である。

だが灯月は小学生の頃からの幼馴染を生徒会長に奪われ、そして生徒会長から「役立たずは不要」と言われて生徒会を追放されてしまう。
時を同じくして、灯月は寮費未納が何ヶ月も続いてしまったことで、学生寮からも追い出されるという不幸まで続く。
実家に連絡をしようにも、両親は夜逃げ中。親族一同からは縁が切られている中で、いよいよ灯月は人生の「詰み」を実感。
そして遂に──

「もう、死んでしまおうか」

自殺を覚悟した灯月は、不良に絡まれていた美少女と出会い、助ける。
希崎優花。
日本を代表する・KISAKIグループ代表の一人娘にして、帝桜ヶ丘学園1の美少女と名高い“雲上の天使”が灯月に言った。

「帝真くん、私の義兄兼婚約者になりませんか?」

義理の兄と婚約者の両方になること。
それを満たせば、灯月に関わる金銭問題は全てを解決してくれるという条件を、余裕のない灯月は迷いつつ受け入れるのであった。

「家に二人きりってのは色々まずいだろ」
「……兄さんは、義妹の私と一緒だとまずくなるんですか?」
「義妹以前に婚約者なんだろ!? そりゃなるわ!」

義妹と婚約者になった希崎は、身も心も傷ついた灯月のことを癒してくれる。
傷を癒され、希崎の兄になった灯月の魅力に惹かれる者は多く……そして、気づけば彼の周りには青春ラブコメが繰り広げられていく。

一方、灯月を追放した生徒会は崩壊の一途を辿る。ろくに働かない彼らは、当然のように失墜していく──。

だがそんなこと関係ない。
灯月は青春を改めて始めていく──

※ざまぁ展開はジワジワといきます。甘々なラブコメや青春特有の爽快感、苦味を味わっていただきたいです。

12/2 恋愛(現実世界)部門週間1位を獲得することが出来ました!

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