世界で一番愚かな英雄の話

 あるところに、人間と魔族の争う世界がありました。
 長く魔族に苦しめられてきた人間は、一人の青年に『勇者』という称号を与え、魔族を打ち滅ぼす使命を与えました。人間とは思えないような魔力を悠々と操る勇者は、人間の『希望』の象徴でした。

 勇者は、人間のために険しい道を進み、多くの魔族を退け、平和のために邁進し続けました。
 けれど、人間は知りませんでした。

 勇者には、人間の平和とは別に、絶対に叶えたい願いがあったのです。
 それが、全ての理由でした。

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