勇者パーティーを追放された精霊術士 〜不遇職が精霊王から力を授かり覚醒。俺以外には見えない精霊たちを使役して、五大ダンジョン制覇をいちからやり直し。幼馴染に裏切られた俺は、真の仲間たちと出会う〜

著者:まさキチ

 五大ダンジョン。
 世界にダンジョンは無数にあるが、その中で特別なダンジョンが5つある。
 5つ全てを踏破した者はどんな願いでも叶う、と言われているのだ。

 ラーズもそれを目指すの一人だ。
 冒険者に成れる15歳になると幼馴染のクリストフと一緒に『始まりの街』へ向かった。
 ラーズは仲間を集め、パーティー『無窮の翼』を立ち上げた。
 彼らは1つ目のダンジョンを3年、2つ目のを1年半という、記録を大幅に塗り替えるスピードでクリアした。

 そして、ラーズ以外のメンバーは皆、強力なユニークジョブを授かった。【勇者】、【剣聖】、【聖女】、【賢者】。
 一方のラーズは不遇職と言われる【精霊術士】。
 数十年に一人というレアなジョブだが、その評価は極めて低かった。
 普通の人には精霊が見えないからだ。
 それゆえ、精霊を使役して支援するラーズの働きも、パーティー内で評価されなかった。

 『無窮の翼』のリーダーはラーズから【勇者】クリストフに変わり、いつの間にか『勇者パーティー』と呼ばれるようになった。
 クリストフはラーズを役立たずと罵倒しこき下ろす。ラーズを侮る空気はパーティー内に広まっていき――。
 3つ目のダンジョンを攻略中、ラーズは唐突にクリストフから追放を告げられる。
 クリストフは長年ラーズにコンプレックスを抱いており、その復讐としてラーズの追放を果たしたのだ。

 失意の中転がり込んだ宿、夢の中でラーズは精霊王に出会い、新たな力を授かり、もう一度最初から五大ダンジョン攻略するよう命じられ、決意とともに『始まりの街』に向かう。

 数少ない友人だった回復職の女性シンシア。
 四大精霊王の娘達。
 自分を信じて付いて来てくれる仲間たちとともに、ラーズの快進撃は止まらない。五大ダンジョンを踏破するその日まで。

 一方の『勇者パーティー』は、ラーズがいなくなってから、どんどんと落ちぶれて行った。
 格上の先輩パーティーからメンバーを引きぬこうとすれば散々にコケにされ。
 冒険者ギルドの対応は冷たくなり。
 ようやく新メンバーが入ったと思ったら、初戦闘でボコボコに。
 潰走する姿を見られ、嘲笑されるように。
 新入りはとっとと逃げ出し、メンバーも一人、二人と去っていく。
 クリストフらには破滅への道しか残されていなかった。

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