生贄第二王女の困惑〜敵国に人質として嫁いだら不思議と大歓迎されています〜

著者:真波潜

クレア・フェイトナム第二王女は、愛想が無く、知恵者ではあるが要領の悪い姫だ。
先般の戦で負けたばかりの敗戦国の姫であり、今まさに敵国であるバラトニア王国に輿入れしている所だ。
これは政略結婚であり、人質であり、生贄でもある。嫁いですぐに殺されても仕方がない、と生きるのを諦めながら隣国に嫁ぐ。姉も妹も器量も愛想も要領もいい、自分が嫁がされるのは分かっていたことだ。
しかし、待っていたのは予想外の反応で……?

「よくきてくれたね! これからはここが君の国で君の家だ。欲しいものがあったら何でも言ってくれ」

アグリア王太子はもちろん、使用人から官僚から国王陛下に至るまで、大歓迎をされて戸惑うクレア。
クレアはバラトニア王国ではこう呼ばれていた。——生ける知識の人、と。

※長編改稿にこのまま進めていきます。更新頻度が落ちるかと思いますがよろしくお願いします。
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