ある日突然、俺――月宮悠馬は、嘘を吐かれると耳鳴りがする特異体質になった。
俺には幼馴染の女の子がいるのだが、彼女と話していると、頻繁に耳鳴りが聞こえてくる。例えば、「アンタのことなんてミジンコほども興味ない」なんて言われれば、痛いほど耳鳴りが鳴ってしまう。
にわかには信じがたいが、幼馴染は俺のことが好きだったらしい。要するに、ツンデレだったのだ。
だが、その面倒くさい彼女の性格のせいで俺はこの耳鳴りに悩まされることになる。
たまにするくらいなら耐えられるのだが、こう頻繁に聞こえては我慢ならない。
そこで、俺は考えた。
このツンデレ幼馴染を、デレデレにさせようと。
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