ヴェルナーは規格外の魔導具作りの若き天才だ。
開発した魔導具は民の生活を豊かにするほど画期的で、各国のパワーバランスを崩しかねないほどに強力だった。
だが、ひきこもり気質で、人付き合いを適当にし、雑務をさぼりたおしたせいで、賢者の学院をクビになってしまう。
ヴェルナーはあまり気にしない。お金はあるので一人でぼろ屋を借りて研究に精を出す。
一人になったヴェルナーは魔導具目当てに狙われる。
だが、ヴェルナーは、自身が作った魔導具よりも、はるかに強い最強の魔導師でもあったのだ。
国崩しと呼ばれる魔人が、ヴェルナーの強力な魔導具を手にして放った王都を半壊させるほどの魔法。
それをヴェルナーはたやすくねじ伏せ、返り討ちにする。
とはいえ、襲われるのも面倒なので、ヴェルナーは荒野へと移動する。
だというのに、そんなヴェルナーを兄上と慕うかわいい皇子が押しかけてきたり、助けた古竜の子供が従者にしてくれと押しかけてくる。
暗黒教団ではヴェルナーを暗躍している特務機関のリーダだと誤解し亡き者にしようと動き出すし、王宮では触らぬ神に祟りなしと、ヴェルナーを味方にしようと皇女を嫁がせようと考え始める始末。
安心安全、快適、目立たないひきこもり研究ライフを目指す、若き天才ヴェルナーの前途は多難なのだ。
※カクヨムにも投稿しています。
※タイトル、あらすじ試行錯誤中です。
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