【悲報】生殺与奪の権を竜に握られた人類、竜国の使者を「田舎者」呼ばわりしてしまう ~俺は学院生活を楽しみたいだけだから気にしないけど、俺を溺愛する竜王族の姉は黙ってないかもしれません〜

※ご好評につき連載版も投稿しました

「田舎者は帰れ!」と追放されそうになったけど、このまま俺が帰るとみんな死ぬけど本当にいい? 〜竜王族に『生殺与奪の権』を握られていることを知らない貴族たちに人類の命運がかかっているそうです〜
 
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「ハッ、田舎者が! お前のような者が王都学院の土を踏むな!」
 
俺の役目は竜の国の使者として『人類』を見定めること。
生かすべきか、滅ぼすべきか……人類の生殺与奪の権を握って、この王都学院に入学するための試験を受けに来たんだけど……。
 
「平民の努力では貴族の血に勝てない。現実を思い知るがいい!」
 
偉そうな貴族の『人類』がそう言いながら放った魔法は、大岩の一部がわずかに抉る。
……え、それだけ?
 
「おお、素晴らしい魔法だ!」
「さすがはビビム様! 普通の貴族では傷をつけるのがせいぜいなのに……」
「フッ……ノールルド伯爵家の僕の力をもってすれば当然の結果だ」
 
 どうやら『人類』にとってはこれはすごいことらしいけど……。
 
「さあ、次はお前の番だ田舎者。僕以上の結果が出せなかったら、お前は不合格だ」
「……はあ」
 
『田舎』じゃこのくらいの岩、素手で壊せるのが普通だからなぁ……。
 
これは人類の生殺与奪の権を彼を溺愛する竜王族の家族から与えられた少年が、 それを知らない間抜けな貴族たちに馬鹿にされながらも、 健気に役目を果たそうとする……と思ったら心配性な(?)姉が出てきて……
これはとんでもない実力と決定権を持った主人公と規格外の『家族』が織りなす爽快な物語。

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