婚約破棄と虹の花

「クラリス・ジャルベール、貴様との婚約を破棄して、私はこの『虹の花(イリス)』に誓って、公爵令嬢エリシアと生涯添い遂げることをここに宣言する!」
『花の国』と呼ばれるアルカヌム王国の王太子の婚約者であった伯爵令嬢のクラリス。
ある日、突如として『虹の花(イリス)』と呼ばれる虹色に輝く王家の温室へと呼び出されて婚約破棄を突きつけられる。
用意周到準備をしていた王太子と取り巻き立ちに、弁明するだけ無駄と悟ったクラリスは従容とそれを受け入れる。
「ふん、貴様ら如き伯爵家など私に生殺与奪権があることを知れ!」
そう言い放った王太子だが、彼は知らなかった。すべての生殺与奪権が誰の手にあるのかを……。

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