死んでからが本番です

著者:木崎優

かつて王子の婚約者でもあったセシリアは、謂れのない罪を着せられ、処刑される。
赤く染まりゆく視界の中で、叫び声や怒声、そして婚約者だった男の「殺せ!」という声が響き渡った。

前世で相手を虐げた――覚えてさえいない恨みによって、セシリアは涙を零すことも、声を出すこともできない体になっていた。
死んでいるのに死んでいない、それがセシリアにかけられた呪いだった。

※主人公が理不尽な目に合います。ご注意ください。

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