【短編版】国を支えていた麒麟児は追放されて野性児になる  ~俺がいなくなって国が落ちぶれたと言われてももう遅い。だって王宮の空気悪いじゃん。ついでに世界を救わないといけないし~

著者:有岡白鷺

 笑わないという理由で忌み子扱いされる公爵家長男クウガ・グロタニカは、その圧倒的な才能と幼少期からの常軌を逸した教育で国にいなければならない存在になっていた。しかし、それを国の上層部は認めず、さらには婚約者である王女に冤罪にかけられ島流しを言い渡されてしまう。高ランクな魔物がひしめく“絶望の島”。そこに流されたクウガはただただ――その大自然に魅了された。
 これは世界を救った英雄でありながら、どこの国にも所属しなかった男と彼に従う四人の美しい少女たち(神話級の魔物)の物語。あとついでに、その英雄を追い出した愚かな国の凋落のお話。
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