ちよ先輩のてのひらの上。

願わくは、
平穏な高校生活
……だったのに。
「大丈夫だよ。ひなちゃんのことは、
俺がちゃんと守ってあげる」

貧乏くじを引きがちな女の子
結城 ひなた
Hinata Yuuki
×
甘やかし上手な生徒会副会長
千代崎 蒼
Aoi Chiyozaki

それは、1封の差出人不明の封筒から始まった。
「俺は、ひなちゃんの『ボディーガード』ってところかな」
ちよ先輩とわたしの、
なんだかちょっぴりおかしな関係。
ふたりで過ごす時間は、
「ひなちゃん、真っ赤だよ。
……可愛いね」
とびきり甘くて
「そんな顔されると……、
どこまで赤くなるのか、試してみたくなっちゃうな」
とびきり、ドキドキする。
先輩は優しいけれど、
「……触って、欲しいの?」
「ひなちゃんが知りたいこと、
全部……俺が教えてあげる」
「……ひなちゃんが、脱がせてよ」
ときどきズルくて、……イジワル。
なにも知らないわたしは、
まんまと振り回されてばかり。
「ほら、言ってみて?……いい子だから」
掠れた声でそう囁かれて……
わたしは今日もまた、
「先輩の、……好きに、してほしい……」
ちよ先輩の手のひらの上で
踊らされている。
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