不器用オオカミとひみつの同居生活。

16の冬、私はコンビニで不良をひろった。
「うちに来ますか?」
その一言がすべてのはじまり。
*
.

なぜ誘ったの?
「特に理由はないです」
なぜついて行ったの?
「別に。気分」
不器用同士の同居生活は
無関心からのスタートだった。

虚弱体質なアンニュイ系女子
ただしワーカホリック
茅森(かやもり)
×
無気力気まぐれヤンキー
ただし朴念仁ではない
花平(はなひら)

「花平くんは服を着てください」
「偶発的に混浴してくんな茅森」
お互いの事情には一切干渉せず、
名前すらも知らない日々。
だけどふたりで食べるご飯は
いつもより美味しかった。





「なあ茅森、噛んでいい?」
「…それで花平くんの気が済むのなら」
角砂糖がミルクに溶けるように
甘く、甘く落ちていく。
溺愛相愛純愛♥甘々同居ストーリー /
*不器用オオカミとひみつの同居生活。
2020.3.12 ~ 2020.6.23
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