名紗すいかの小説一覧

小説家になろう

妻の隠し子

下手に整った顔立ちのせいで幼い頃から男女問わず散々な目に遭わされて来たシリウスは、人間嫌いを拗らせながらも王太子の補佐として多忙な日々を送っていたが、兄が亡くなったことによってその状況が一変する。兄の子である甥が爵位を継げるまでの五年間限定で、当主のお鉢が回って来てしまったのだ。繋ぎと言っても爵位を....
著者 : 名紗すいか
小説家になろう

わたしが異世界で出会った人は、静かに死を待つ人でした。

明かりのない薄暗いその部屋で、わたしは目を覚ました。 ここがどこだかわからない。 自分の名前さえ、おぼろげで。 戸惑うわたしに話しかけてきたのは、穏やかで優しい人だった。 彼を好きになった。 だけど彼とは結ばれない。 彼は明日、この国のために、死ななければならないから――。 *前後編....
著者 : 名紗すいか
小説家になろう

兄様のライバルに目をつけられたようです

 王太子殿下の近衛騎士隊長を務める完全無欠の兄を持つアリッサは、毎日じゃがいもの皮をむくことに精を出す厨房の下働き。貧乏男爵家ゆえに金もコネもなく結婚相手も見つからない。自立のため兄と同じ城での職を手にしたものの、忙しい兄とはなかなか会うこともできず、騎士たちに兄との見た目の違いに落胆される始末。 ....
著者 : 名紗すいか
小説家になろう

リーラの復讐

子爵家の庶子として兄とともに不遇の幼少期を過ごしたリーラだったが、キンブリー一家の不慮の事故により、兄が子爵位を継いだ。これからは穏やかな暮らしが続くと信じていた矢先、前子爵の喪が明けた翌日に、ロシェット青年伯爵が訪れる。それによって前子爵が生前残した借金が発覚。契約書には担保として娘のリーラを差し....
著者 : 名紗すいか