彩瀬あいりの小説一覧

小説家になろう

ツクモさんとわたしの生活と未来のこと

仕事を終えて帰宅した途端、城崎朝子は見知らぬ男に説教された。 いや、誰だよ。 訝しむ朝子に男は告げる。 「私はこの屋敷に住まう付喪神である。いいから部屋を片付けろ、不衛生だ」 祖母を亡くして半年ほど。 手放す予定にしている田舎の広い家で、独り暮らしを余儀なくされている三十五歳女子(彼氏なし)と、お....
著者 : 彩瀬あいり
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二度目まして、旦那さま。わたしがあなたの花嫁です。

三歳のころ、エリュシアは前世を思い出した。 孤児だった彼女は、かつて王女の身代わりで、亜人の長である竜人・ヴァルラムのもとへ嫁がされた。 神殿で虐げられていた彼女は、かの国で家族を得て幸せな生活を送っていた。しかし、攻め込んできた人間たちから夫を庇って命を落としたのだ。 数百年を経てふたたび生まれ....
著者 : 彩瀬あいり
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嘘つきハーディの嘘

物語を愛するハーディ・ヘルマンは、十七歳の折、鉄道事故で亡くなった父親の裏の顔を知る。 父は、何冊も本を出版している、正体不明の覆面作家「フランクリン・グレゴリウス」そのひとだったのだ。 唯一その正体を知っている、父の旧友にして編集担当のジェンキンス氏に頼まれ、ハーディは弟の生活を守るため、フランク....
著者 : 彩瀬あいり
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通りすがりの男爵令嬢です。婚約破棄宣言に巻き込まれたので、公爵令息の彼女を演じることにしました。

入学したての学院の裏庭にて、公爵子息が侯爵令嬢へ婚約破棄を告げる場面にうっかり遭遇してしまった、田舎から出てきたばかりの男爵令嬢エイミー。 他に想い人ができたのだろうと令嬢に糾弾された男は、あろうことか、たまたまその場にいたエイミーを、その相手だと宣言した。 あとで理由を聞いたところ、侯爵令嬢を夜会....
著者 : 彩瀬あいり
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堕ちた伯爵令嬢の未来

三流ゴシップ誌の記者として生計を立てているダレル。 今回の仕事は、三年前の暴動事件において、国庫から費用を横領した罪に問われたロスト伯爵の娘・レティシアへの取材。彼女は国賊の娘らしく、気位の高い悪女として有名だ。 しかし、裏通りにひっそりと建つ店にいたのは、化粧っけのない地味な娘。 迷惑顔のレティシ....
著者 : 彩瀬あいり
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迷子のご令嬢と幼なじみの青年~親の決めた婚約はイヤだからグーで殴ります~

「卒業したら正式に婚約をして、花嫁修業をしようか」 都では名の知れたボルガッティ商会のお嬢様であるアンジェラは、学院の卒業を間近に控えたある朝、父親にそう告げられた。 見知らぬ誰かと結婚なんて冗談じゃない。だって自分には好きなひとがいるのだ。 お断りする気満々のアンジェラは、学院の帰り道、町をひ....
著者 : 彩瀬あいり
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王子殿下の専属染色師

王の血族は黄金色の瞳を持っており、その国では「金」は特別な色として扱われ、衣服としての着用は王族にしか許されない。 国の東端にある集落・エゾラは、自身の瞳に映した色を、布や糸に移すことができる、不思議なちからを持っている一族。 王族ひとりに対して、エゾラの民もひとり。年齢性別を問わず、ただひとりだけ....
著者 : 彩瀬あいり
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推しのハッピーエンドのために婚約解消に尽力したら、全方位幸せになりました。たぶん。

婚約者である王子と平民の女生徒の逢瀬を目撃したとき、私は、自分が某乙女ゲームの悪役令嬢・エルヴィーラになっていることに気づいた。しかし、ありふれた乙女ゲーム転生との決定的な違いは、今世と前世、両方の意識が同時に存在していることである。 殿下、どうして…… もういいじゃん。あんなうざい男相手にせず、....
著者 : 彩瀬あいり
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新しい主はどうやら呪われているようです

王宮に勤めるエリート文官の家で住み込み家政婦をすることになったロミだったが、就職初日にとんでもないものに出くわした。 赤黒い色で「ゆるさない」と記された紙切れ。 全身黒ずくめの主・クロムは気にする様子もなく、文字の書き間違いを指摘する始末。 「もしかして呪術だと思っているのかい? 僕は健康そのもの....
著者 : 彩瀬あいり
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鉢植え娘の恋人~冷酷と評される騎士の頭には小さな花が咲いています~

宮廷医師である祖父の元で働くジャスミンは、土だけが入った鉢植えを常に持っていることで有名な変わり者だが、もっと変わっている点は、「人の頭頂部に、その人物の心理を反映した色の花が咲いているのが見える」ことである。 ジャスミンの好きなひとは、王家筋のガリエ公爵家の次男グレン。つれない態度で「何を考えてい....
著者 : 彩瀬あいり