1人だけゴミスキルが発覚し、さらに親友と幼馴染から裏切られて、その上パーティ追放までされたんだけど、ちっとも寂しくありません。だってスキルが女の子たちだったから

著者:@uruu

 「パーティから抜けろって、どういうことだよアルフォード?!」
 
 地面にひれ伏す俺は、嘲りの表情で見下ろしてくる親友に叫んだ。
 いや、そいつだけじゃない。そこにいる全員が侮蔑や嘲笑の眼差しを俺に向けている。アルフォードの友人。そいつの彼女。アルフォードに片思いしている少女。
 
 そして、アルフォードの恋人であり、俺の大切な幼馴染であるレイシアすらも。
 
 「さよなら、エリオン。こんな出会いじゃなければ、アンタももっとマシな生き方が出来たでしょうに。せいぜい、あたしたちと同じ村に生まれたことを恨むのね」
 
 
 そうして親友と幼馴染から見捨てられ、森の中に置き去りにされた俺は、魔物に襲われて絶体絶命に追い込まれる。
 
 だが、その時、俺の全身が光に包まれたと思うと、体から突然、女の子が飛び出てきた!
 
 「ご安心くださいご主人様! 私があなたをお守りします!」
 
 そして、俺を襲い掛かろうとする魔物に斬りかかった少女は――
 
 「ぴゃああっ」
 
 ――いとも簡単に吹っ飛ばされた。
 
 
 「いや、負けるのかよ!」
 
 
 チートスキル? 神スキル? いえいえ、そんなものはございません。
 
 これは命を得た自身のポンコツスキル子たちをどう育成し、どうやって冒険者として生活していくのか。
 
 そんな男の苦悩と悲鳴をつづった物語でございます。
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