妹に死ねば良いと500回も言われたので来世にワンチャンかけようと決意した

著者:琉水 魅希

兄は小学6年の頃から一つ年下の妹からウザい、キモイ、黙れ、死ねば良い等酷い事を言われてきた。
そのように言われるような事は何もしていないと思っている兄は、そんな妹によって心を削られていた。
兄は、見た目は中の上で偏差値51の学校の高校1年生。
妹は、兄視点で見た目は良いが、性格は兄に対しては最悪の中学3年生。
兄の心の拠り所は学校と部活の野球。
しかしその野球も中堅校ではあるが、甲子園には届かない。
負けると、妹から無駄なんだから辞めれば良いのにと言われる始末。
怪我をして松葉杖になっても病院に迎えにすら来ない家族。
辛辣な妹の事を母親に相談しても思春期の女の子だからとまともに取り合ってはくれない。
唯一父親だけは、試合を見に来てくれる程度。
冷え切った家庭環境に嫌気が差しており、家に帰る時間が近付くと身体が拒否反応を示し、嘔吐すらしてしまう。
心も身体ももう限界だった。
そんな時、累計500回目の死ねば良いのに発言を受けて兄は決意する。
「来世にワンチャン願うくらいは良いよな。」
来世こそいわれのない罵声や罵倒のない世界と家族でありますようにと。
4話の短編です。初日を除き18時予約投稿です。
珍しく一人称単数視点です。
続きが気になる意見があれば、続きも考えます。
一応骨子はあるけどプロットにまでは落とし込んでません。
初めての胸糞妹を書きます。
幅を広げるためにあえてそうしました。…続きを読む

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