小説家になろう 二人の秘密に目を瞑り、ただ見送り、幸せを祈ろうじゃないか その男は駅馬車の亭長を長年勤め、多くの人々を見てきた。そのため人を見る目だけは自信があると、自慢できる程度にはなっていた。ある日、一組の男女が国境行きの馬車に乗る。二人にはそれぞれお互いの知らない顔があったのだった。亭長だけは二人の正体を知っていた。.... 著者 : 満原こもじ 2025.05.09 小説家になろう