読むだけで文章力アップできる小説です。
実際の話、質の高い文章を読まなきゃ、小説なんていつまで経っても良くならんですよ。――ってことで、この小説は質の高い小説です。
なんたって、この文章は若き天才小説家、和高マリ先生(十八)が書いているんですから!
彼女は若いころからダージリンティを零し、ダージリンティ染氏の才能を発揮していたが、両親はそんなマリの姿に辟易し、交通事故で死んでしまった。
ひとり残されたマリは、天才作家として文壇で名を馳せつつ、ダージリンティの香りを記述するために小説を書いていた――そのとき。
一人の小説志望の女の子が扉を叩いた。
創作論だ、創作論!
いえええええええええええ!!!
【登場人物】
・和高マリ(マリ)
18歳、女の子。数年前に小説が奇跡的に大賞を受賞し、現在はプロの小説家を名乗っている。
両親は早くに交通事故で他界、現在は山村に建てた一軒家で一人暮らしをしている。
・ヒロミ(ヒロミ)
大学生で、二十歳の女の子。マリの古くからのファンで、突然弟子入りのためにマリの家を訪ねてきた。
その生態の大部分は謎に包まれているが、ポテトチップスを始めとしたお菓子を大量にストックしており、マリの家でずっと食べている。
レビュー