母が亡くなったことで、若くして花屋の店主になった22歳の『つむぐ』は、店を潰してはいけないという使命感から花屋に人生を全てを捧げ、自分の人生を生きられずにいた。
誰にも頼れず、大好きだったはずの花が、嫌いになりそうな日々が続いたある日、市場に向かう途中、自動車事故に遭ってしまう。
目が覚めると、つむぐの目の前には女神様がいた。
女神様から事故にあったつむぐの体は損傷が激しく、一年は元の体に戻れないと告げられる。
「だから、一年間異世界へ旅行にでも行ってきたら? あっちが気にいったら、住んじゃってもいいし!」
「異世界旅行?」
そうして訪れた異世界で。まったり旅行をできると思いきや……。根っからのワーカーホリックのつむぐは異世界でも花屋を開き初めて……?
『こうあるべき』と言う思い込みに縛られて、夢も希望も失いかけたつむぐが、かつて大好きだったものと人生の楽しみを取り返し——幼い頃の自分が抱いた幻想と訣別した上で、自分で人生の選択ができるようになるまでの成長物語。
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ラブコメ要素は後半に多め。
完結済み23万字程度の長編
本編57話+間話10話
他サイトにも掲載予定です。
レビュー