当て馬にされた悪役令嬢

「婚約破棄する、ケイト!お前は親友のゲインと結婚しろ!」
「何をいうリオネス!俺にケイト嬢は不要! 女の家柄でなく己の力で成り上がる!!」
「ああ、ゲイン!我が友よ」
「リオネス!!」

「ふざけないでくださいまし」

ケイト・ロードキー公爵令嬢は婚約者と婚約者の親友の茶番に付き合わされ、衆目の前で雑な婚約破棄を言い渡される。
長年の扱いに疲れたケイトは婚約破棄をを了承。

しかし実家は「軽口を本気にするなんて」とケイトを怒り、元婚約者はケイトを冗談の解らない悪役令嬢と罵るように。

ついには年上男性の後妻にさせられそうになっていたケイトだが、懇意にしていた第五王女ミレイラが声をかける。
ミレイラは、ケイトの親友だった。

「男の友情に煮え湯を飲まされたのなら、女の友情で煮え湯を紅茶にしちゃいましょう!」

そうしてケイトはミレイラの輿入れに侍女として同行することになる。
隣国で活躍するケイトに、手放したことを後悔する元婚約者と実家。
そしてケイトのことを、本当に認めてくれる人々に出会う。

軽んじられていた令嬢が、友情を通じて隣国に渡り、本当に大切にしてくれる男性と出会う話です。ハッピーエンド。ざまぁあり。

※ガールズラブ、ボーイズラブはありません。

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