この度、ワガママ義妹と婚約者を交換することになりました

著者:温故知新

「お義姉さま、私と婚約者を交換してください!」

婚約者との結婚式が近づいた昼下がり、私の部屋に入ってきた義妹が無茶苦茶なお願いしてきた。

『いやいや、絶対無理だから。だって、私が王太子殿下の婚約者ってことは周知の事実だから』

この家に来た時から両親や使用人達に散々甘やかされた義妹は、すくすくとワガママな性格に育ち、私が大切にしていた様々なものを『交換』と称して奪っていった。

『いつものように、宝石やドレスならまだいい。でも婚約者は流石に……』

そう思っていたのけれど、義妹にベタ甘な私以外の家族や使用人達だけでなく、お互いの婚約者や国王夫妻までも、義妹の提案に乗り気になり、あっさりと婚約者が交換されてしまった。

「ありがとうございます、お義姉さま!」

誰からも愛されている可愛らしい笑顔で、王太子殿下の腕に抱き着きながら私にお礼を言う義妹。

でも、分かっていた。ワガママ義妹と王太子殿下が本当は相思相愛で、私に隠れて愛を育んでいたことを。

『はぁ、また義妹のワガママに振り回されるのね』

義妹のワガママに振り回されて疲弊していた私は、仕方なく辺境伯家へ。

だが、実は婚約者の交換自体が辺境伯令息の策略だったらしくて……!?

ご都合主義&ざまぁ展開になっています。

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