その言い訳がいつまでも通用するはずがない〜獣人恋人の見切り時〜

著者:白井夢子

「ごめん。明日の花祭り、一緒に行けなくなったんだ」
そう言って申し訳なさそうに謝るバオリーを見て、
『やっぱりね。そう言うと思ったわ』
そんな思いでロナナはそっと小さくため息をついた。

いつも仕事を理由にロナナとの約束を簡単に破るバオリーに、ロナナは以前から決めていた事がある。
自分自身に賭けをしていたのだ。
『もし。今年の花祭りの約束を、フローレンス様の護衛の仕事を理由に断られたら、もう彼を待つのを止めて別れよう』
バオリーから花祭りの誘いを受けた時から、そう決意していた。

犬科の獣人バオリーと、同じ犬科獣人のロナナ、そして二人の周りの獣人達の織りなす物語。
三話で完結の、サラッと読める軽いラブストーリーです。

2024.7/28 [日間] 総合ランキング 1位 ←奇跡をメモ。
本当にありがとうございます。

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