アイドルになったはずの幼馴染がいつまで経っても俺に甘えてくるんですが、色々とヤバいのでそろそろ勘弁してください

著者:くろい

俺の幼馴染である渡良瀬葵はアイドルになった。
それも超がつくほどの大人気アイドルだ。
だがしかし、容姿も歌も運動神経も優れている彼女には弱点があった。
それは――
もの凄く自己肯定感が低いところだ。
ネガティブ思考ですぐに死にたいと口にしちゃうような子。
で、そんな子はというと日々癒しやメンタルケアを……。
幼馴染である俺に求めてくる。
誰にも言えないような弱音を吐かれたり、レッスンで疲れた体をマッサージさせられたり、
本当に色々とさせられている。
俺以外に頼ればいいというのに、葵は俺じゃなきゃ嫌だの一点張り。
正直なところ、別に葵のことは幼馴染であり別に嫌いじゃないのだが……。

それでも俺は彼女から離れたい。

だって、彼女は超大人気アイドル。

もし、メンタルケアをさせてる俺の存在が世間にバレようものなら……。

悲報
『大人気アイドル、裏で幼馴染の男と密会!』

なんて風な大スキャンダルに繋がってしまうのだから。
ゆえに、俺は今日もお忍びで会いに来た大人気アイドルである葵に口を
酸っぱくして言う。

「あの、お願いだから俺のところに来ないでください」

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