「この縁談は、どうかわたしに受けさせてもらえないでしょうか?」
弟に舞い込んできた縁談の話。だが弟には、他に恋する相手がいた。
弟の幸せのために、リフィネディアは縁談を代わりに受けることにした。
縁談相手の令嬢には兄がいる。家同士の関係を取り持つことが目的なら、その兄と婚約を結べば問題ない。
愛のない結婚など貴族にとって当たり前。愛する弟のためならば、そんなことは障害にはならないはずだった。
だがしかし、伯爵子息ヴァーライルは普通の婚約相手ではなかった。
彼は、妹を深く愛する兄だったのだ。
はたしてこの縁談はどうなってしまうのか!?
リフィネディアはその愛を成就することができるのか!?
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