小説家になろう 殿下、その真実の愛は偽物です 「この婚約を破棄する!」 とある夜会で婚約者の王太子が、唐突にそう告げた。 彼の後ろには不安げに眉を下げる桃色の髪の男爵令嬢。 周りの貴族たちは訝しげにこちらを見ていて、公爵令嬢のユーリアはその状況を瞬時に把握した上で思った。 (わざわざこうして大々的に宣言するからには、きっと山よりも高く海よりも深.... 著者 : ミズメ 2024.07.10 小説家になろう