小説家になろう 貴女が母上だったら良かったのに 「貴方はもう、好きに生きると良いわ。鞄に入っているのは、これまでの慰謝料みたいなものよ。………遠慮せずに受け取って」 長年暮らした場所を僕、シューベルトは出ていく。 住みやすかったとは言えない、小さな別邸が僕の全てだった。 ◇◇◇ 僕の母親は、僕を産んで死んだ。 産まれたばかりの僕を.... 著者 : ねこまんまときみどりのことり 2024.06.28 小説家になろう