俺の名前は星城修二
一応は双子?の兄弟の弟の方だ。
兄の達也は容姿端麗、学業優秀の完全無敵の爽やかボーイ
多くの人達を自然と自分のところへ引き寄せてしまう魅力的な男だ。
それは幼馴染の俺の初恋の双子の超美人姉妹たちも例外ではなかった…….
まぁ、個人的に最近の達也はあの頃と色々と変わっちまって好きじゃないけど……。
そして俺はというと、何もしていないのに昔から目つきが悪いと道端では柄の悪い奴に絡まれ、気の合いそうな人たちからは何もしていないのに怯えたように逃げられる。
兄とは正反対の自然と人が離れて行ってしまう散々な男だ。
挙句の果てには初恋の相手だった腐れ縁姉妹に頼まれて恋のキューピットをずっとさせられている始末。
もう今は幼い頃の様な気持ちは彼女達に対して全く持っていないけれど
そろそろ相談に乗るのもさすがにしんどくなってきた。
ったく、もうこの関係も何年目だよ…..。
早く達也に告って決着をつけて俺を解放してくれ。
もう多分というか普通に二人とも射程範囲内にいるから、本当にもう勘弁してくれ。
俺には別にすることがあるんだ。
高校生活でこそ友達をつくるんだ。
俺は彼女なんて贅沢なものはいりません。
だから、神様。どうか、どうか友達を……..
「お、おう。君もラノベ好きなのか? その、実は俺も」
「ひ、ひぃ、お、お金はありません。そ、それにパシリはパシリは勘弁してくださいー」
「…….」
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