地球にダンジョンが現れて早100年。
既にダンジョンのある日常が当たり前となったこの時代に、一人の高校生が居た。
名を八神響也(やがみきょうや)と言い、現在17歳で高校2年生だ。
響也は現在妹である――梨花(りんか)と2人暮し。
両親はどちらもダンジョンを攻略するのを生業とする職業――《プレイヤー》だったが、5年前に起きたダンジョンブレイクによって帰らぬ人となってしまった。
そのため二人は貧しい生活を送っていたが、ある時、梨花がバイトをしているショッピングモールの近くでダンジョンブレイクが発生。
ダンジョンの危険度が低かったのと強いプレイヤーが居なかったことのあり、次々とモンスターに人が殺されていく。
響也はそんな中、妹を守るために襲いかかってきたモンスターとの死闘の末勝利。
するとプレイヤーの証となるステータスと、一万人に一人の確率で持っているとされる《固有スキル》である【異世界の記憶】が表示された。
このスキルによって全モンスターの弱点や攻撃パターンが分かって―――
これは、世界で唯一異世界の記憶を所持した少年の成り上がり譚。
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