落ちこぼれ花嫁王女の婚前逃亡

著者:岡達 英茉

 魔力を持たないせいで、王女なのに粗末に扱われてきたリーナ。
 彼女は大陸で最も嫌われる、茶色の髪と茶色の瞳を持ち、しかも守護獣はトカゲという、強烈なハンデを背負っていた。
 やがて長年敵対していた国の王太子との縁談が王家に舞い込むが、正妃の王女達は絶妙なタイミングのデキ婚や病気でこの政略結婚を逃れ、残された王女はリーナだけになった。
 正妃は言った。
「リーナ、お前も初めて王家の役に立つじゃないの」

 一方、リーナは街中で出会ったある男性に惹かれ、隣国の王太子との結婚前に、逃亡することをついに決意する。だがリーナの父親には、彼女を道具として利用する残酷な計画があって……。
 これは、不当な扱いを受けてきた王女がそのことに気がつき、強さと愛を手に入れる物語。

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