引きこもりのチビ令嬢と呼ばれた私が、小さな幸せを掴むまで

著者:ぷよ猫

ハーシェル伯爵家の次女シャノンは、地元の学校に通いながら付与魔法師として働いている。三年前に父親が投資に失敗をして貧乏になったため、王都の貴族学院に入学できなかったからだ。そのうえ「引きこもりのチビ令嬢」という社交界の悪評が災いして、卒業間近になっても結婚が決まらなかった。仕方がないので両親は執事のハリーと婚約させることにした。ハリーに片想いしているシャノンは大喜びだが、どうやらハリーは姉のベティを好きだったようで……。そんなある日、侯爵家に嫁いでいたベティから離縁すると連絡が入る。おまけに「ハリーと再婚したい」と言い出した。二人の幸せを願うシャノンは身を引くことを決意し、『冷酷』『変人』と噂の若き公爵カイル・エルドンとの縁談のため王都へ向かうのだった。しかし会うなり「君とは結婚できない」と言われてしまう。実はカイルが求婚したのは、ベティだったのだ。愛し合う二人を引き裂くことはできないと思ったシャノンは、カイルに説得を試みるのだが話は思わぬ方向へ――。「君の瞳は、ピチュメ王国の王家特有の『虹の瞳』だ」と指摘され、徐々に出生が明かされていくことになる。自分は母親の不貞で生まれたのか? それとも……。

出自を隠すため領地で育てられた伯爵令嬢が、結婚して幸せになるまでのお話です。

※全35話+閑話6話と番外編3話があります。
※誤字脱字報告ありがとうございます。助かっております。

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