世界一可愛い婚約破棄

著者:もも

「メリー、このこんやくははきとする」目に涙を一杯に溜めたギルはまだ二歳の婚約者に告げた。「こんやくはきってにがいの?なかないで、はんかちでふいてあげるから」
メリーが生まれた時から面倒を見てきたギルには身を切られるくらい辛い出来事だった。大好きなメリーという婚約者の存在をなかったものとして国同士の外交のためにストラウス王国第三王子ギルと隣国の第三王女の婚姻が結ばれたのだ。
本人の意思とは関係なく結ばれた婚約がギルにはどうしても許しがたいものだった。
大人が頼りにならなければ自分でどうにかするまでだと五歳のギルは反撃を決意する。

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