家を追い出されて自由になった腹黒令嬢の新しい生き方〜我慢はやめて恩師の魔導具店で働きます。お構いなく!~

「腹黒悪女め!君との婚約は破棄する!この家も出ていけ!」

子爵令嬢ローナは腹黒い。
家のためお金のために婚約していたことを義妹にばらされ、婚約破棄されて家まで追い出されてしまう。

しかしローナはめげなかった。
(これまで嫌なことがあってもにこにこ笑って我慢していたけれど、もう我慢しなくていいのよね?
そのせいで腹黒悪女と言われたけれど、それが私の生きるための知恵だった――)

居心地の悪いあの家を出て自由になったと喜び、自分を可愛がってくれていた恩師が経営している魔導具店で住み込みで働くことにする。

「師匠!私にできることはなんでも言ってくださいね!」
「ありがとう、ローナ。君は本当にいい子だな」
「そんなことありませんよ」
(ふふふ……師匠はちょろいわね!でも私が腹黒悪女だとばれないようにしなくちゃ……!)

そこでも〝いい子〟を演じ、常連客である王宮騎士、グレンと親しくなっていくのだが……。

「君を紹介したい人がいる」
「紹介……?魔導具店の店員としてですね!このローナになんなりとお申し付けください!」
(ふふふ……太客が増えるわ!)
(……そうじゃないのだが、まぁいいか)

ローナの新しい人生は、きままで楽しい。

しかし、本当に腹黒いのは一体誰なのだろうか……?

※2月末に書いた『腹黒令嬢』の連載版ですが、短編とはラストや設定を少し変えています。
※設定ゆるめです。軽い気持ちでお読みください。

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