魔術師様を拾いました

著者:有沢ゆう

 二十七歳独身庶民のシルビアは、ある日の仕事帰り、有り金をスられた一文無しに助けを求められる。聞けば、恋人を亡くした痛手を癒すための旅行中だと言う。よくよく聞けば、仕事を放り出してきた王都の魔術師様だとも言う。無理無理面倒事には巻き込まれたくない!と思ったはずなのに、男があまりにしおれているので同情心がわいてしまった。
 人生のほとんどを看病にあてた母を失ったシルビアと、恋人を失ったユーリアンの奇妙な共同生活が始まる。
 心に空いた穴は別の形で埋められるのか。逃げ続けることは出来ないと気付いた二人は、未来に何を選ぶのか。

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